2011/01/13

「広州アジア競技大会・パラリンピック」開幕式

 姉妹都市である広州市に福岡市から一昨年夏より派遣されている中村さんより、現地の広州情報をお届けします。

~「広州アジア競技大会・パラリンピック」開幕式に参加してきました~

 アジア大会に引き続き、12月12日から19日までアジア大会パラリンピックが開催された。41カ国の選手が参加し、12日に行われたパラリンピックの開会式には、私も参加した。

 会場は、アジア大会とは異なり、収容人数6万というオリンピック体育センターで行われた。中国の建築物は、独特の形をしているものが多い。
 
 19時、プレセレモニー。歌、踊り、手話なども用いたパフォーマンスが行われた。
 
 20時、3方向から赤、緑、青のビームが照らされ、中心に集まってくる。そしてカウントダウンが開始され、上空からは、「LED巨人」が舞い降りてきた。
 
 カウントがゼロになり、花火が打ちあげられ、いよいよパラリンピック開催!!
 
 最初に国旗掲揚と国歌斉唱を行った後、選手の入場である。選手たちはサービス精神旺盛で、行進中に車いすでくるくる回って見せたり、観客に対しパフォーマンスを行うという本大会とは少し違った一面が見られた。

 続いて、開幕宣言と選手宣誓!!

 そしていよいよパフォーマンスが始まる。テーマは「美しい世界」。3つの章から構成される。
 まずは第1章「心の声」。上空から一人の女の子がゆっくり舞い降りてきて、下からはいくつもの手が浮かび上がってくる。また、光りかがやく鳥が舞いあがるシーンは、とてもきれいだった。

 第二章「夢」。人と自然が共存した夢の世界を表現!多くの蛍光樹木を用いた演技はとても神秘的で、幻想の世界という感じだった。

 第三章「飛翔」。下肢の不自由な人の空を飛びたいという願いを表現。車いすのタイヤを使ったパフォーマンスがとても美しかった。

 最後に、聖火の点灯。左足を失った2人が協力しながら、聖火を崖の上にある聖火台へと運ぶ。

 現在の広州は、バリアフリーやユニーバーサルデザインといった認識は低く、障がい者や高齢者には移動が不自由なのが現状である。横断歩道は渋滞を避けるために信号が青になっている時間はとても短く、健常者でも急いで渡らないと信号が赤に変わってしまう。また、街の至る所に段差があり、私も段差につまずき転倒したことがある。障がい者用のトイレやエレベーター付の建物もとても少ない。実際に、車いすなどの障がい者が一人で行動することは難しいのか、これまで街中で見ることはほとんどなかった。しかし、このアジア大会をきっかけに障がい者用のトイレが作られたり、障がい者に配慮する意識は高まりつつあるように感じた。

アジア大会体験記③ ~閉会式~

 16日間の熱い熱戦も今日で終わり。開会式と同じ「海心沙」で閉会式が行われた。
 パフォーマンスはアジアの歌と踊り。開会式がとにかく派手で迫力があったのに対し、閉会式は、別れを惜しむように終始物静かで優美な感じだった。






 やはり、日本といえば「さくら」? 童謡「さくら」独唱と舞子の舞いで日本を表現!

 しかし、花火だけは相変わらず派手に打ち上げられた。


 パフォーマンス終了後、次回の2014年アジア大会が開催される仁川(インチョン)市の市長へアジア大会の旗が引き継がれた。
最後に、仁川市のパフォーマンス。韓国の人気歌手であるRainが3曲披露!

 そして、聖歌の灯が静かに消え、アジア大会の幕が閉じた・・・。

 最後に、広州滞在中にアジア大会が開催され、中国の勢いとマンパワーを肌身で感じた。おそらく、日本で今これだけの大がかりの大会をするのは不可能ではないだろうか。来年のシンセンで行われるユニバーシアード、そして香港でもアジア大会をという声も出てきている。
 今までは、アジア大会については、全く興味はなく、広島でアジア大会が開催されたことすら知らなかったが、次回2014年の仁川アジア大会は、ぜひ見に行きたいという気持ちにさせられた。

 実際に広州でアジア大会を実感できたことに感謝したい。

アジア大会では平成22年度にインターンシップ交流事業に参加した学生たちも通訳として活躍したそうです。

アジア大会体験記②  ~競技編~

 11月12日から11月27日まで、広州市でアジア大会が開催され、45の国と地域から1万人を超える選手・役員が参加し、史上最多の42競技が行われ、過去最大の大会となった。中国開催ということもあってか中国武術や囲碁、将棋、ドラゴンボートなども実施された。

 チケットはすぐに完売となり、なかなか手に入れることができなかった。特に、中国では、卓球、バトミントンが大人気!!入場口には行列が!!


 ボランティアをしている学生が、野球のチケットを私に譲ってくれたので、私も実際に会場に行って観戦することに!!しかも、準決勝の日本対台湾戦!
 やって来ましたBall Park!! 球場は外野席がなく内野席だけ。私が球場に入るとボランティアの子が声をかけてきた。私の持っているチケットは台湾側の1塁側スタンドだが、日本人は三塁側であれば、どこでも座っていいとのことだったので、三塁側に座って日本チームを応援することに・・・。

 
 この試合は、特に日本選手に対するブーイングもなく静かだった。日本は台湾投手陣を全く打てず、0-3で敗戦濃厚。誰もが台湾が勝利すると思っていた。1塁側の台湾応援団は盛り上がっているものの、3塁側は静まり返っていた。しかし、林選手のスリーランで同点に追いついた瞬間、会場の雰囲気が一変。周りにいた日本人が一斉に立ち上がって喜んだ。10回は1点リードされた状況。ツーアウト満塁で9回に同点ホームランを打った林選手。結局打ち取られ敗れはしたものの、9回と10回はとてもエキサイティングだった。


 また、会場だけでなく街中もアジア大会一色で熱気に溢れていた。広州市のアジア大会への意気込みは驚くほどで、この大会に向けて空港まで地下鉄を延長させた。街の至る所を改装し、街は見違えるほど綺麗になった。また、およそ59万人のボランティアが、会場やホテルだけでなく、街の至る所に立っており、ほとんどすべての横断歩道で交通整理が行われている。私が通う広東外語外貿大学の日本語学科の2~4年生はボランティアの参加が義務づけされ、この1ヶ月間は休講となっている。さらに、大会期間中は、地下鉄などの公共交通機関はすべて無料となる予定だったが、あまりにも利用客が多くなりすぎて、地下鉄の外まで行列ができるほど。1日の述べ乗客数が800万人近くだったと言われている。そのため、数日後公共交通機関の無料化は中止となった。

2011/01/11

アジア大会体験記① ~開会式編~

 姉妹都市である中国の広州市に派遣中の福岡市職員の中村さんが先日開幕した広州アジア競技大会について、現地レポートをお届けします!
 
 11月12日、アジア大会の開会式が開催! いよいよアジア大会が始まる。
 会場は、珠江という川に浮かぶ小島「海心沙」。この会場は競技場ではなく、開閉会式専用に造られた特設会場。船の形をしており、会場には船の帆をモチーフにした8台の巨大スクリーンがあり、周りは新しく開発された地区で夜景がとてもきれいで広州タワーも建っている。広州に来られたらぜひ足を運ぶことをお勧めしたい。
 
 本大会の開会式は「水」をテーマに珠光の水を利用した様々なパフォーマンスが行われた。驚いたのは、会場一面が水浸しになっていたが、知らない間にすべての水がまるで魔法のようにすっとひいてしまったことである。会場が川に浮かぶ小島であることを利用した最新のトリックと聞いた。下の写真のようにパフォーマンス中は会場一面水に溢れていたのに、左の写真の選手入場の際にはもう乾いてしまっている。








 
 そして、私が最も衝撃を受けたのが「空中飛人」というパフォーマンスである。これは、大スクリーンと空中にワイヤーで吊るされた人でいろいろな形を表現すると言うものだが、この空中に吊るされている人は、下でワイヤーを引く人が位置を調整し形を次から次へと変形させていく。たとえば、鳥の形を創り、飛んでいるように見せたりするのである。下の写真で、空中に浮かぶ白い点が吊るされた人で、下で多くの人がワイヤーを引っ張っている。


 その他にも下記の写真のように豪快で派手なパフォーマンスが行われた。


 すごかったのが、花火! 
 本大会の花火は北京オリンピックを超える16万発の花火が用意されており、ギネスに申請するとかしないとか。とにかく派手で豪快。まわりが煙で真っ白になるくらいだった。特に、広州タワーを取り囲むように打ちあげられた花火はとてもきれいだった。


 いよいよ聖火に火が灯される。今回は、下から花火を打ち上げて火を灯すという方法。


 温家宝首相の開幕宣誓で、ついに16日間の熱戦が始まった。